この記事の結論(150秒要約)
「敏感肌だから無香料が一番」。この常識に、VIEOTYはあえて異なる視点を提案します。
それは、私が目指すのが単なるヘア・スキンケアではなく、心まで満たすホリスティックな「体験」だからです。味付けのない料理で心が満たされないように、香りなきケアは、私たちの五感を満たすことはできません。
本稿ではまず、VIEOTYが「無香料」を選ばなかった哲学をお伝えします。そして「精油配合」と「香料」表記の関係性など、香りにまつわる少し専門的な背景にも触れていきます。
その上で、VIEOTYが世界中から探し求めた、最高品質のフランス産やブルガリア産の真正ラベンダーとインド産のダマスクローズという選択についてお話しします。なぜ国産ではなかったのか、その産地にまでこだわる理由を明らかにします。
VIEOTYの香りは多数のブレンドではなく、こだわり抜いた二重奏(デュエット)に絞り込みました。しかし、最高級ダマスクローズの採用は、価格というあまりに高い壁を生みます。
この記事のクライマックスは、その絶望的なコストの壁を、9名のサロンのお客様からの温かい「応援(投資)」で 乗り越えた物語です。
そして1本で4役*10をこなし、500mlで最安8千円台*11という価格を実現した特別な 物語でもあります。
これは、作り手と使い手の
想いが一つになって
生まれた、唯一無二
「共創の結晶」であることの
証明です。ハーモニー
ウォッシュ
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序章:VIEOTYが「無香料」を
選ばない理由
こんにちは。VIEOTY創設者のHERAIです。
製品開発において、私が多くの時間を費し、深く考え抜いた要素のひとつが「香り」でした。
「敏感肌のことを本当に考えるなら、無香料が一番では?」という声が聞こえてきそうです。
その考えは非常に論理的で、多くの場合において正しい選択肢だと思います。
しかし、私はその「安全」で、感動が生まれない「無難」な道を選ぶことができませんでした。
なぜなら、私がお届けしたいのは、単に髪や肌のコンディションを整えるだけの誰でも作ることが出来る機能的な製品ではないからです。
もし私が、最高の食材を使いながら、一切の塩もスパイスも使わない料理をお出ししたとしたら、あなたは心から満たされるでしょうか。料理人である私に、作りがい、やりがいはあるでしょうか。
私にとって、香りとは、日々のバスタイムを特別な「リチュアル(儀式)」へと昇華させるための大切な要素です。
この記事では、そんなVIEOTYの香りの哲学と、一本の製品が生まれるまでの物語をお話しします。
第1章:香りの世界と、
VIEOTYの視点 -
精油と合成香料の違い
VIEOTYの哲学を語る前に、私がなぜここまで香りの「本質」と向き合うのか、その背景にある考え方を少しだけお話しさせてください。
【専門的な視点】
香りの「本質」に
向き合う3つの理由
視点1:「精油」と「香料」という表記について
全成分表示に「ラベンダー油」などの精油*1名が記載がある一方、末尾などに「香料」と併記されている製品もあります。
これは、香りの骨格を合成香料*2で作り、特徴づけ(コストカット、マーケティング戦略が主)のために精油を加えるという一般的な手法の一つです。※化粧品は“プールに1滴垂らしただけ”でも謳うことが可能。
もちろん、処方の秘密を守るために意図的に「香料」と記載する場合もあるかもしれません。どちらが良い悪いではなく、VIEOTYは透明性(誠意)はもちろん、植物本来の香りそのものを届けたい、という考えを持っています。
視点2:多数のブレンドという考え方
時に、10種類、20種類もの精油をブレンドした製品を見かけます。様々な香りが調和した「海鮮丼」のような華やかな魅力があり、それも一つの素晴らしい香りの形です。
一方で、私の考え方は、極上のネタを味わう「お寿司」に近いかもしれません。素材の良さを誤魔化すことなくストレートに感じていただくこと。それがVIEOTYが目指す香りの表現です。
視点3:多くの人が体験してきた「バラの香り」
特に、バラの香りは誤解が多いと感じています。「昔使ったローズ系の化粧品の香りが少し苦手で…」というお客様に、私は何度も出会ってきました。
それは、多くの場合、特定の香気成分(ゲラニオール*3など)を主軸としたローズ調の香りかもしれません。ツンとする、あるいは甘さが強いその香りを「バラの香り」として記憶されている方もいらっしゃるでしょう。
何百もの芳香成分が複雑に織りなす、本物のダマスクローズの奥深い香りを知る機会が減ってしまうのは、少し寂しいことだと感じています。お客様がいい香りと感じればそれが一番、という考え方も尊重した上で、私は本物の植物が持つ香りの奥深さ、その感動をお届けしたいのです。
第2章:VIEOTYの調香哲学
敏感肌に寄り添う 引き算の美学
このような考え方から、私が導き出した答えは、極めてシンプルでした。
哲学1:香りの数は、品質への自信の証
VIEOTYの各製品に配合する香りの精油は、原則として1~3種類のみ。それは、他の香りで輪郭を補う必要のない、最高品質の原料だけを厳選しているという自信の証です。
植物が持つ本来の気高い香りを、混じり気なく、まっすぐにお届けしたい。それが私の「正直さ」です。
哲学2:「トップノート、ミドルノート」概念の放棄
香水の世界では、時間と共に香りが変化する「ノート」*4という概念が重要視されます。しかし、私はその概念を、きっぱりと捨てました。
VIEOTYの香りの目的は、複雑な印象を与えることではありません。髪や肌、そして心に寄り添うという目的を、安定して届けることです。
手のひらに伸ばした瞬間の香りから、洗い流す最後の瞬間まで、あなたに寄り添い続ける。それは移ろいゆく芸術ではなく、常に傍にある、信頼できるパートナーのような存在を目指しています。
哲学3:“国産”という言葉の魔力と、私の「適地適作」という哲学
ここで、香りの核心に触れる前に、原料の「産地」についての私の考えをお話しさせてください。
日本では「国産=高品質」という、素晴らしい信頼の形があります。私自身、日本の農家の方々の丁寧な仕事や、ものづくりへの真摯な姿勢を誰よりも尊敬しています。だからエリクティーのドライフルーツは必ず国産です。
しかし、植物の世界には、ワインにおける「テロワール」*5のように、その土地でしか生み出せない絶対的な品質が存在します。
最高のカベルネ・ソーヴィニヨン*6がボルドーで育つように、植物にも、その生命力が最も輝く「最適地」があるのです。
私の忠誠心は、「国産」というブランドではなく、世界中のどこにあろうとも、その植物が持つポテンシャルの頂点、つまり「絶対品質」にのみ向けられています。これが、私の「適地適作」という哲学です。
哲学4:ハーモニーウォッシュの二重奏 – 静寂のラベンダーと、至福のダマスクローズ
この「適地適作」の哲学に基づき、世界中から選び抜いたのが、この二つの精油です。
- 静寂の奏者、真正ラベンダー*7:数あるラベンダーの中でも、学名をLavandula angustifoliaとする「真のラベンダー」。その穏やかな香りは、酢酸リナリル*8という成分を豊富に含み、ゆったりとした気分をもたらします。その年の気候によって香りの個性が変わるため、常に世界最高のロットを厳選し、時にはロシアの原種に近いものまでを対象とします。一日の緊張を解きほぐす、静寂の香りです。
- 至福の奏者、ダマスクローズ:「液体の金」とも呼ばれる、最高級精油の女王。私が選んだのは、アーユルヴェーダなどの古代の叡智が息づく、インドで育まれたダマスクローズです。それは、ヨーロッパ産が持つ華やかさに加え、どこか祈りのような、深く温かい甘さを持っています。年齢を重ねた肌にハリを与え、つややかに保つ目的でも配合される成分でもあり、この香りが加わることで、単なるリラックスを超えた、華やかで満ち足りた気持ちが生まれるのです。
この二つの香りが重なり合うとき、それは心と肌への、明確な意図を持ったVIEOTYならではの「処方」となるのです。
第3章:特別な開発秘話
ハーモニーウォッシュが
9名の想いで生まれた物語

作り手と使い手の想いが重なった瞬間。この香りは、単なる機能ではなく、美しさを内側から育む、心と体のセルフケア大全|心編で語られるホリスティックな体験そのものです。
この完璧な二重奏に、私は辿り着きました。しかし、それは同時に、絶望の始まりでもありました。
【開発秘話】9名の応援が実現させた、ダマスクローズ採用の物語
当初、ハーモニーウォッシュはラベンダーと、より安価でわかりやすいイランイランで最終決定する予定でした。それはそれで、十分に素晴らしい処方でした。
しかし、試作の最終段階で、私はどうしても諦めきれなかったのです。「リラックス」だけでなく、「多幸感」がなければ、VIEOTYの哲学は完成しない、と。
私は、無謀だとわかっていながら、最後の試作として、最高級ダマスクローズへの差し替えを依頼。その香りを嗅いだ瞬間、全ての迷いは消えました。「これだ。答えは、これしかない」。
しかし、すぐさま現実が私に冷や水を浴びせます。見積もりを見て、愕然としました。ダマスクローズの原価は、他の精油の十数倍。このままでは、到底お客様が続けやすい価格にはなりません。
処方の理想と、ビジネスの現実。その狭間で、私は本気でこの製品の発売を諦めかけました。
その時、私に残された最後の道は、いつも私を支えてくださるお客様に、全てを正直にお話しすることでした。
私は、サロンに通ってくださるタイミングが合ったお客様13名にご相談しました。
「私は、こちらのダマスクローズ版が“完璧な答え”だと信じています。しかし、これを実現するには、コストが上がってしまいます。もし、この感動に共感していただけないのなら、私はこの製品を世に出すべきではないのかもしれません」と。
数日後、9名のお客様から返ってきた言葉・応援は、私の想像を絶するものでした。
「HERAIさん、私は、あなたが信じる“完璧なもの”が欲しいの。妥協したものではなくて」
「もし、発注ロットの問題でコストが下がるのなら、私が先に買うわ。未来の製品への“応援”よ」。
9名のお客様が、まだ存在しない製品のために、「応援」をしてくださったのです。そのおかげで、私は経済ロットでの発注が可能となり、当初の絶望的な価格設定を乗り越えることができました。
こうしてハーモニーウォッシュは、シャンプー、洗顔、ボディソープとして使え、洗い上がりはボディローションが要らないほどしっとりする「1本4役」*10という、まさに美容液で洗うような高い性能を持ちながら、500mlボトルがサロンでの施術とまとめ買いで最安9千円台*11からという、特別な価格で完成したのです。
単なる時短や節約ではない、
VIEOTYが考える本質的な
パフォーマンスについては、
こちらの記事もぜひご覧ください。
HERAIとお客様や製造元の研究員の
想いが結晶化した、特別な物語。
その香りと洗い上がりを、
ぜひあなたの髪肌と心で
感じてみてください。
結論:VIEOTYにとって香りは、
魂の栄養である
最後まで、この長い長い物語にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
私がハーモニーウォッシュの「香り」というものに、どれほどの想いを込めているか、少しでも伝わったなら幸いです。
- VIEOTYの香り:心まで満たす「体験」のために、機能性を持つ高品質の香りを選びました。
- 私の視点:「精油配合」の背景や「国産」という言葉の先にある本質を見つめることを大切にしています。
- VIEOTYの調香哲学:香りの数を絞り、「適地適作」で選び抜いた原料の力を、正直に、まっすぐに届けます。
- 共創の物語:ハーモニーウォッシュは、9名のお客様の応援(投資)なくしては、この世に生まれませんでした。
今日のバスタイム、あなたが使う洗浄料の香りを、少しだけ意識してみてください。
それは、どんな香りがしますか?
そして、その香りは、あなたの心を、本当に満たしてくれていますか?
よくあるご質問(FAQ)
- Q. 私は敏感肌で、精油の香りが刺激にならないか心配です。
- A. 私も敏感肌ですので、ご心配はごもっともです。刺激の可能性はゼロではありません。しかし、私は光毒性(日光に当たると刺激になる性質)のない精油を選び、化粧品として一般的な、ごく低い濃度(0.5%以下)に精密に調整しています。
多くの敏感肌のお客様にご愛用いただいておりますが、ご心配な方は、ご使用前に必ずパッチテストを行ってください。※使用量は洗顔としてなら一円玉大で、泡立てネットのご使用が推奨です。
- Q. 香りは、どのくらい持続しますか?
- A. 手のひらに伸ばしたら、まずはお顔に近づけて香りをお楽しみください。バスルームの蒸気の中で豊かに香り立ち、洗い流した後は、肌や髪にほんのりと、自分だけが感じられる程度の上品な残り香となります。日中、他の香水の邪魔をすることや、いわゆる香害の心配はありませんのでご安心ください。
- Q. なぜ他の香りはないのですか?
- A. 私にとって、このラベンダーとダマスクローズの組み合わせは、単なる「香りの選択肢」の一つではありません。肌と心へのアプローチまで含めて緻密に計算された「処方の一部」であり、ハーモニーウォッシュという製品の哲学そのものだからです。なお、今後の新製品(香り、リッチな使用感を加えるルミーナドロップ∞、スキンケアとメイクの融合オーラカバーセラム)では、使用シーンに合わせてネロリやフランキンセンスなど、異なる香りの組み合わせも展開予定です。
※注釈
- 精油(エッセンシャルオイル):植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した、揮発性の芳香物質。
- 合成香料:化学的に合成して作られた香りの成分。安定した品質で大量生産が可能で、天然にはない多様な香りを作り出せる。
- ゲラニオール:バラやゼラニウムなどに含まれる香気成分の一つ。華やかなローズ系の香りを構成する主要な成分として知られる。
- ノート(香調):香水などで、時間の経過とともに変化する香りの段階のこと。揮発性の高い順にトップ、ミドル、ベース(ラスト)ノートと呼ばれる。
- テロワール:フランス語で「土地」を意味する言葉。ワインの世界で、ブドウが育つ土壌や気候、地形といった自然環境全体を指す。
- カベルネ・ソーヴィニヨン:濃い果実味としっかりとした渋みが特徴の、世界中で愛される王道の赤ワイン用ブドウ品種。
- 真正ラベンダー:数あるラベンダーの中でも、学名が「Lavandula angustifolia」のものを指す。「真のラベンダー」とも呼ばれ、リラックス感をもたらす穏やかな香りが特徴。
- 酢酸リナリル:真正ラベンダーの主成分の一つ。フルーティーでフローラルな甘い香りを持ち、香りの穏やかさの指標とされる。
- ネロリ、フランキンセンス:ネロリはビターオレンジの花から抽出される、優雅でフローラルな香り。フランキンセンスはカンラン科の木の樹脂から得られる、深く静かでウッディな香り。
- 1本で4役:シャンプー、洗顔、ボディソープとしての洗浄機能と、洗い上がりの保湿感によりボディローションが不要になるという体験価値を表現しています。
- 最安8千円台:サロンでの施術とセットでのご購入や、複数本をまとめてご購入いただく際の割引を適用した場合の価格となります。詳しくは製品ページをご確認ください。









