この記事の結論(90秒要約)
現在、2026年初夏の発売に向けて最終調整が進んでいるVIEOTYのインナーケア第一章『BLEND 1 & 2』。
この製品の開発裏で、私たちは「ティーバッグをなくし、植物などの成分を丸ごとカップの中に解き放つ」プロジェクト『Bio-Sphere(球体)』の企画・構想を続けてきました。
しかし結論から申し上げますと、この第二章がいつ発売できるのか、現時点では未定です。最悪の場合、白紙に戻る可能性すらあります。
理由は極めて現実的です。30年以上の歴史を持つ老舗を含む8社以上の製造元にプレゼンを行いましたが、すべての工場から「製造は不可能」と回答されたからです。
理想の体験は、製造の壁を越えなければ届かない。
製造許可の問題、機械化できない形状、そして手作業がもたらす価格と安全性のジレンマ。
この記事では、私たちが直面している「モノづくりのリアル」と、それを乗り越えるために下した、極めて冷静な「戦略的決断」についてお話しします。
次世代の構想と、突きつけられた「8社の拒絶」。
インナーケアの開発にあたり、私たちは「成分をお湯に抽出して、残りを捨てる」という既存のティーバッグの限界を感じていました。
植物が持つ脂溶性の栄養素や、不溶性の食物繊維。これらを余すことなく取り込むためには、フィルターをなくし、茶葉や果実を何らかの形で一つにまとめる必要があります。
お湯で溶ける極薄の「食用フィルム」、本葛粉を用いた「結着」、あるいは飴細工のように包み込む「シュガーガラスコーティング」。
これらの企画構想を、私たちは全国の製造元を巡りました。中には、30年以上にわたり健康茶やインナーケア製品を作り続けてきた企業もありました。
そこには、モノづくりのプロだからこそ直面する、極めて論理的で越えがたい「壁」があったのです。
立ちはだかる「許可」と
「機械」の壁。
「作れない」と言われた理由は、大きく分けて2つあります。
1. 「茶製造業」という許可の壁
通常、ティーバッグを製造する工場は「茶製造業」という営業許可で稼働しています。これは、乾燥した茶葉やハーブを刻み、袋に詰める工程を許可するものです。
しかし、私たちの『Bio-Sphere』は、フィルムで包む、葛や甘酒で固める、飴でコーティングするといった「特殊な加工」を伴います。
これらの異素材を組み合わせる行為は、茶製造業の許可の範囲を逸脱し、より複雑な食品加工や菓子製造の許可、そして全く異なる衛生管理体制が求められます。お茶の工場でこれを行うことは、法律上不可能なのです。
2. パッケージング機械の不在
もう一つの理由は、物理的なパッケージングの問題です。
乾燥した茶葉であれば、機械を使って1分間に何十個も正確に充填・包装することができます。しかし、崩れやすい葛の球体や、繊細なフィルム、飴細工を自動で包み込む機械はありません。
「これを量産化するオペレーションは組めない」。それが、工場の偽らざる見解でした。
価格、安全、そして需要。
機械が使えないのであれば、すべてを手作業で行うしかありません。しかし、それはインナーケア製品として致命的な問題があります。
安全と適正価格を無視した理想は、
ただの自己満足
手作業による膨大な工数は、そのまま「製品価格の高騰」に直結します。
さらに、人間の手が介入する工程が増えるほど、品質を均一に保ち、衛生面(安全性)を100%担保するための管理コスト、リスクは跳ね上がります。
私は自分自身に問いました。
「そこまでして価格を釣り上げ、不確実なリスクを背負ってまで、お客様はこれを本当に求めているのだろうか?」
安全性が担保できず、価格が需要を大きく超えてしまうのであれば、それはお客様のための製品ではなく、ただの自己満足です。私はこのプロジェクトを、躊躇なく白紙に戻す用意がありました。
工場に頼らない覚悟。
「私自身の手」と
ご愛用者様と共に作る第一章。
工場が許可や設備の問題で作れないのであれば、残された道はただ一つ。
私(HERAI)自身が食品製造の資格を取得し、自らの手で作り上げることです。※すでに取得し、製造届出等を完了。
現在、第一章である『BLEND 1 & 2』は、外部の工場ではなく、私自身が厳格な衛生基準をクリアしたラボに立ち、一つひとつ手作業で製造する準備を進めています。さらにこの途方もない工程には、ブランドを深く愛してくださるご愛用者様にも、製造補助として加わっていただく予定です。
創り手とお客様が共に手を動かし、一つの製品を生み出す。これは非効率の極みかもしれませんが、私たちがたどり着いた「モノづくり」のリアルです。
しかし、手作業である以上、作れる数には物理的な限界があります。だからこそ、第二章『Bio-Sphere』や『BLEND 3』以降については、あえて「保留」としています。
まずは私たちが泥臭く手作りする『BLEND 1 & 2』で、お客様の本当の需要を確かめます。もしこの第一章が多くの方に求められ、「次」を強く期待していただけるのであれば、私はこの手作業の製造体制を継続・拡張し、第二章の製造販売を検討します。
逆に、そこに需要が見込めなければ、第二章のBLEND 3以降を、すべて白紙に戻す覚悟です。
妥協なき品質は、
冷徹な現実の先にある。
私たちが皆様にお届けする第一章『BLEND 1 & 2』は、現時点で到達した最高傑作です。
第二章の『Bio-Sphere』が、いつ世に出るのか。あるいは、本当に製品化されるのかはまだ分かりません。








