この記事の結論(90秒要約)
化粧品の価値は、話題の成分を「高濃度配合」していることでは決まりません。
私自身、かつては成分の名前と濃度だけを追い求める「成分コレクター」でした。
しかし、50代からの複雑で繊細な肌が本当に求めるのは、単一のスター選手による力任せのプレーではなく、全ての成分が互いを高め合う、オーケストラのような「処方の調い(ととのい)」です。
なぜなら、「高濃度」という言葉は時に刺激というリスクを伴い、「美容成分90%」といった表現は、基剤である水を含むことで本質を見えにくくさせてしまうからです。
VIEOTYは、成分名ではなく、あなたの「肌と髪」を主役と考えます。
バリア機能を支える守りの成分、ハリを与える攻めの成分、髪を補う成分。これらが調和して初めて生まれる「処方の芸術」こそが、私の答えです。
もう、成分名や配合量に振り回されるのは終わりにしましょう。
処方全体の完成度で選ぶこと。それこそが、本質を見抜く知的なあなたのための選択です。
告白します。
私もかつては流行りものが
大好きな「成分コレクター」
でした
「ナイアシンアミド高濃度!」「美容成分90%以上!」。
最近の化粧品市場は、特定のスター成分を前面に押し出した「成分単体主義」とも言える流れの中にあります。
その気持ち、痛いほど分かります。
何を隠そう、かつての私自身が、成分の名前(知名度)と濃度だけを追い求める「成分コレクター」だったのですから。
しかし、VIEOTYの製品紹介ページを見ても、そうした特定の成分名が大きくうたわれていないことにお気づきでしょうか。
それは決して、エイジングケア*1へのこだわりが足りないからではありません。
むしろその逆。
美容師として1万人以上の肌悩みと髪に触れ、そして自身の敏感肌で数えきれないほどの失敗を繰り返した末に、私は単純な「成分単体主義」との訣別を決意したのです。
「高濃度」という言葉の
甘い罠と、科学的な真実

大切なのは全体の調和。私のオーケストラに参加する、個性豊かな演奏者(VIEOTY成分一覧)たちもぜひご覧ください。
「高濃度」という言葉は、私たちに効果への強い期待を抱かせます。
しかし、処方開発という観点から、そしてデリケートな肌を守るという視点から、その裏側にある科学的な真実をお伝えしなくてはなりません。
【専門的な視点】「高濃度」の裏側にある2つの真実
科学的視点1:「美容成分90%」のカラクリ
「美容成分90%以上」と聞くと、特別な有効成分がボトルの中のほとんどを占めているように感じますよね。
しかし、多くの場合、そこには「※水を含む」という小さな注釈が添えられています。
これは例えるなら、「この料理は90%が食材です(水や塩といった調味料も含めて)」と語るようなものなのです。
化粧品の大部分を占める基剤*2(水やBG*3、グリセリン*4など)も、「肌にうるおいを与える」という広い意味で美容成分に含まれます。
もちろん、これらは製品の品質や使用感を支える上で不可欠な要素ですが、私たちが心の中で期待している「あのスター成分」とは、少し違うかもしれません。
科学的視点2:なぜ「高濃度」がリスクになり得るのか
特に肌のバリア機能が低下しがちな50代からの肌にとって、高濃度の有効成分は、時に「劇薬」にもなり得ます。
良かれと思って使った高濃度美容液で、かえって肌が赤くなったり、乾燥してしまったり…そんな肌の悲鳴を聞いた経験はありませんか?
ビタミンCやレチノール*5のようなパワフルな成分は、肌という名の器が受け止めきれる許容量を超えると、刺激となってしまうことがあるのです。
大切なのは、肌が心地よく受け入れ、その力をサポートできる「適正濃度」である、と私は考えています。
50代の肌が求めるのは「調和」。
処方という名のオーケストラ
優れた化粧品作りは、オーケストラの演奏によく似ています。
一つの楽器(スター成分)だけが、どんなに素晴らしくても、それだけで人の心を深く揺さぶる音楽にはなりません。
ヴァイオリン、チェロ、管楽器、打楽器…すべての楽器(全成分)が、指揮者(処方家)の意図のもとで完璧に調和して初めて、私たちは感動という名の「確かな実感」を得られるのです。
VIEOTYが目指すのは、この「処方の芸術」に他なりません。
特定の成分をスターにするのではなく、あくまでお客様の「肌と髪」を主役と考え、その複雑な悩みに、処方全体のハーモニーで応えることを追求しています。
VIEOTYクリームという
オーケストラの演奏者たち
VIEOTYの製品は、単一の悩みに特化するのではなく、50代の髪と肌が直面する「乾燥」「ハリ不足」「くすみ*6」「うねり」といった複合的な悩みに、処方全体で応えるよう設計されています。
例えば、クリームという一つの楽曲には、以下のような個性豊かな演奏者たちが参加しています。
- バリア機能を支える、重厚なコントラバス(守りの要):
肌の必須成分である3種のセラミド(NP, AP, EOP)*7がオーケストラの土台を支え、カチオン性ヒアルロン酸*8が磁石のように肌に引き寄せられ、潤いのヴェールを留まらせます。
- ハリと輝きを奏でる、華やかなヴァイオリン(攻めの成分):
植物由来で穏やかに働くバクチオール*9やナイアシンアミド*10がハリという名の美しい旋律を奏で、ビタミンC誘導体*11が澄み渡るような高音で輝きを添えます。製品の抗酸化剤としてフラーレン*12も、全体の響きを深く支えています。
- 髪の構造を補う、熟練の職人(補修成分):
髪の主成分に近い加水分解ケラチン*13や、キューティクルを整える加水分解シルク*14が、傷ついた弦を一本一本丁寧に補い、しなやかな音色を取り戻します。
これらの個性的な演奏者たちが、26種以上(クリームの場合)のオーガニック植物原料という豊かな舞台の上で、互いの音色を高め合う。これがVIEOTYの考える「処方の芸術」なのです。
成分名の向こう側にある
「本質」を見つめる、
あなたへ
流行の成分名を追いかけることに、少し疲れてしまった。
たくさんの情報を集めた結果、かえって何を選べばいいのか分からなくなってしまった。
その感覚は、あなたが物事の本質を見きわめようとしている、とても知的な証拠だと私は思います。
成分リストは、あくまでオーケストラのプログラムノートに過ぎません。
大切なのは、あなたの肌と髪でその音楽を聴き、あなたの心がどう動くか、です。
人目を引く成分名よりも、処方全体の完成度と、それによってもたらされる、静かで、しかし確かな実感。
そのためのリチュアル(儀式)の時間を、私は何よりも大切にします。
※注釈
- エイジングケア:年齢に応じた、ハリと潤いのお手入れのことです。
- 基剤:化粧品の大部分を占めるベースとなる成分。水、グリセリン、BGなどが代表的。
- BG(ブチレングリコール):多価アルコールの一種で、高い保湿効果と抗菌性を持ち、化粧品に広く使われる保湿剤・溶剤。
- グリセリン:非常に代表的な保湿成分。水分を吸着する性質があり、肌にうるおいを与える。
- レチノール:ビタミンAの一種。肌にハリを与える働きが期待されるが、人によっては刺激を感じることがある。
- くすみ:乾燥やキメの乱れによる肌印象のことです。
- セラミド NP, AP, EOP:人の肌に存在するセラミドに近い構造を持つ保湿成分。角質層のすみずみまでなじみ、潤いを保ち、バリア機能をサポートすることが期待されます。
- カチオン性ヒアルロン酸:プラスのイオンを帯びさせたヒアルロン酸(正式名称: ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム)。マイナスのイオンを帯びている肌に、磁石のように引き寄せられ、洗い流されにくい高い保湿効果が期待されます。
- バクチオール:インド原産のマメ科の植物から抽出される成分。肌にハリを与える働きが期待されながら、刺激が比較的穏やかであることから注目されています。
- ナイアシンアミド:ビタミンB3の一種。バリア機能に重要なセラミドの働きをサポートしたり、コラーゲンに働きかけることで、肌荒れを防ぎ、ハリを与える多機能な成分として知られています。
- ビタミンC誘導体:安定性が低く浸透しにくいビタミンCを、肌になじみやすく安定化させた成分の総称です。VIEOTYでは製品により複数の種類を使い分けています。
- フラーレン:炭素原子がサッカーボール状に結合した特殊な分子。製品の品質を安定させる抗酸化剤として配合されます。
- 加水分解ケラチン:髪や爪の主成分であるケラチンを、水や酵素で細かく分解し、なじみやすくしたもの。髪のダメージ部分に吸着し、ハリやコシを与える働きが期待されます。
- 加水分解シルク:シルク(絹)を構成するタンパク質を、水と反応させて細かく分解したもの。髪や肌に吸着し、なめらかさやツヤを与える。









