この記事の結論（90秒要約）
年齢と共に失われる、髪と肌の「滑らかさ」と「気品ある艶」。その原因は、内部の骨格を補うだけでは解決しない、表面の凹凸（ダメージ）にあります。
この課題に対し、私が選んだ答えが「加水分解シルク」です。
その科学的根拠は、シルクが、艶を司る「フィブロイン」と潤いを司る「セリシン」という2種のタンパク質を同時に補給できる、稀有な天然成分だからです。これにより、表面の凹凸を埋めるように補い、潤いのヴェールで保護するという、多角的なアプローチを可能にします。
VIEOTYの処方哲学は、ケラチンで「骨格」を、セラミドで「砦」を築き上げた後、その仕上げとして『シルクのドレス』を纏わせること。
この重要な役割を担うのが、美のフルコースのメインディッシュであるSTEP2『クリーム』に配合された加水分解シルクなのです。
真の美しさは、強固な土台と、完璧な仕上げの両方があって初めて完成します。
美の骨格に、優雅な『シルクのドレス』を纏うこと。
それこそが、触れたくなるほどの滑らかさと気品ある艶を取り戻す、本質的なアプローチの一つです。
指通りが悪い髪、
化粧ノリが悪い肌…
その原因、表面の
“乱れ”にありました
年齢を重ねるにつれて、ふと感じる変化。
髪を乾かしても、指がスッと通らない。
丁寧にスキンケアをしても、ファンデーションが綺麗に乗らない…。
それは、あなたの髪と肌の表面を覆う、天然のヴェールが傷つき、その「滑らかさ」と「艶」が失われているサインなのかもしれません。
内部のケアはもちろん重要です。しかし、それだけでは、見た目の印象を左右する「表面の美しさ」は取り戻せません。
このコラムでは、古来より美の象徴とされてきた「シルク」に着目し、なぜシルクがこれほどまでに髪と肌に良いのか、その科学的な秘密と、VIEOTYの緻密な処方哲学を深く解説していきます。
第一章：【科学編】
シルクの二重構造 ―
「艶のフィブロイン」と
「潤いのセリシン」
シルクが「繊維の女王」と呼ばれる理由は、その見た目の美しさだけではありません。
秘密は、2種類のタンパク質が織りなす、天然の二重構造にあります。
それはまるで、強靭なワイヤー（フィブロイン）を、高機能な接着剤（セリシン）が包み込んでいるような、自然界が生んだ完璧な設計なのです。
そして「加水分解シルク」*1とは、この両方のタンパク質を、髪と肌の角質層になじみやすいよう低分子化した、シルクの恵みを丸ごと凝縮したエキスのことです。
【専門知識】シルクの
2つの構成要素
2つの構成要素
| シルクの構成要素 | 主な役割 | 髪と肌への働き |
|---|---|---|
| フィブロイン*2
（絹繊維の主成分） |
艶と滑らかさの源泉 | 扁平なアミノ酸構造が光を美しく均一に反射させ、上品な艶を生み出します。髪のキューティクルや肌のキメの乱れといった凹凸を埋めるように補い、シルクのような指通り、肌触りを実現します。 |
| セリシン*3
（フィブロインを覆う糊状の成分） |
潤いと保護のヴェール | 人の肌が持つ天然保湿因子（NMF）*4とアミノ酸組成が酷似しており、非常に高い保湿力を発揮。さらに紫外線を吸収・散乱させる働きも報告されており、髪と肌を日中の外的刺激から守ります。 |
つまり、加水分解シルクは、単一の働きしかもたない成分とは一線を画す、「表面を補う」「保湿」「保護」「艶出し」を同時にこなす、マルチタスクな天然美容成分なのです。
第二章：【開発秘話】
なぜケラチンの次に、
シルクが必要だったのか
「私が求めたのは、単なる保湿や補修だけではありません。年齢を重ねた髪と肌に、失われた『気品ある艶』と『触れたくなるほどの滑らかさ』を取り戻すことでした。」
処方におけるシルクの役割
VIEOTYの処方において、各成分には明確な役割と、登場する「順番」があります。
VIEOTYのケアは、まず加水分解ケラチンで、髪と肌のダメージで失われた内部構造、すなわち「美の骨格」をサポートすることから始まります。
そして、ヒト型セラミドで、潤いを保つための強固な「バリアという名の砦」を築き上げます。
しかし、屈強な骨格と堅牢な砦だけでは、「美しい建築」は完成しません。
その仕上げとして、表面を完璧に整え、優雅に飾り立てる『シルクのドレス』が必要不可欠でした。
この『シルクのドレス』は、見た目の美しさだけでなく、補給したケラチンやセラミドといった主役たちが、内側から流出しないように優しく包み込み、保護するという重要な役割も担っています。
機能性と、触れた瞬間に心ときめく感性。その両方を満たす存在として、「繊維の女王」シルクは、私の処方哲学に絶対に必要なピースだったのです。
第三章：【実践編】
VIEOTY 3STEP ―
『シルクのドレス』を纏う、
美のフルコース
この加水分解シルクの働きを最大限に引き出すため、VIEOTYの3STEPケアは、美のフルコースのように緻密に設計されています。
VIEOTY 3STEPによる連携
STEP1: ハーモニーウォッシュ
― “シルクを迎える、清浄なキャンバス”
まず、アミューズ（前菜）であるハーモニーウォッシュが、優しい洗浄力で髪と肌をリセットします。
不要な汚れや古い角質だけを穏やかに取り去り、主役であるシルクやその他の美容成分が、最も効果的に吸着・なじむ、清浄なキャンバスを準備するのです。
STEP2: クリーム
― “シルクのドレスを、肌と髪に”
そして、メインディッシュであるクリームの登場です。
最高のキャンバスの上に、主役である加水分解シルクをたっぷりと届け、ダメージでできた表面の凹凸を滑らかに補います。
瞬時に、艶やかで気品のある『シルクのドレス』を纏わせます。
さらに、このクリームには、ケラチン（骨格）、セラミド（砦）、ヒアルロン酸（潤い）、バクチオール（ハリ）といった、美を構成する全ての要素が凝縮されています。
シルクは、これらの成分と調和し、その働きをサポートする役割も果たしているのです。
STEP3: ドレスグロウ
― “ドレスを守り、輝きを完成させる”
デザートであるドレスグロウは、この美しいドレスを守り、輝きを完成させるための最終ステップです。
高機能シリコンなどが形成する極めて薄い「光のヴェール」が、『シルクのドレス』が日中の摩擦や乾燥で損なわれないように保護します。
これにより、一日中続く、気品ある艶と、思わず触れたくなるような指通りが実現するのです。
終章：強さと、優雅さと。
― 成熟した美しさの完成へ
真の美しさは、強さだけでも、優しさだけでも完成しません。
内部に強固な「骨格（ケラチン）」と「砦（セラミド）」を持ち、その表面を優雅な「ドレス（シルク）」で飾り、そして外部の脅威から守る「ヴェール（保護膜）」を纏う。
この緻密な連携こそが、VIEOTYが目指す、感性に響くエイジングケア*5の真髄です。
もう、表面的な手触りだけに、一喜一憂する必要はありません。
土台から科学的にサポートされ、完璧に仕上げられた、本物の艶と滑らかさを、あなたのものに。
【まとめ】
加水分解シルクという選択肢
- シルクの二重の働き：「艶のフィブロイン」と「潤いのセリシン」が、表面を補い、保湿、保護、艶出しを同時に叶えます。
- VIEOTYの処方哲学：ケラチンで「骨格」を、セラミドで「砦」を築いた後、仕上げとして『シルクのドレス』を纏わせるという、緻密な設計思想です。
- クリームの役割：主役であるクリームに配合された加水分解シルクは、他の美容成分と連携し、滑らかさと艶を完成させる重要な役割を担います。
- 3STEPの連携：「準備（STEP1）」→「ドレスアップ（STEP2）」→「保護（STEP3）」という流れで、シルクの働きをサポートします。
※注釈
- 加水分解シルク：シルク（絹）を構成するタンパク質を、水と反応させて細かく分解（低分子化）し、髪や肌になじみやすくした成分。
- フィブロイン：絹糸の主成分となる繊維状のタンパク質。滑らかさや艶の源となる。
- セリシン：フィブロインを覆っている、糊（のり）のような役割を持つタンパク質。高い保湿効果と保護効果が期待される。
- 天然保湿因子（NMF）：肌の角質層に元々存在し、水分を保持する役割を担う成分の総称。
- エイジングケア：年齢に応じた、ハリと潤いのお手入れのことです。
