この記事の結論（90秒要約）
なぜなら、ビタミンC誘導体には即効性が期待できるが乾燥しやすい「水溶性」と、角質層へのなじみやすさに優れるが働きが穏やかな「油溶性」など、それぞれに個性と役割があるからです。
この「型」の違いを理解せず、ただ配合されているだけで選ぶのは、宝の持ち腐れになりかねません。
私が数多の選択肢の中からたどり着いた結論は、「適材適所」。それぞれの型の長所を、適切なステップで最大限に引き出すことです。
VIEOTYは、STEP1ハーモニーウォッシュで「水溶性」を使い、洗顔と同時にキメを整え、そしてSTEP2クリームとSTEP3ドレスグロウで「油溶性」を届け、角質層のすみずみまでじっくりとハリと潤いを育みます。
もう、成分名だけで選ぶのは
やめましょう。あなたの肌と
ケアの目的に最適な「型」を
見極め、戦略的に
活用すること。
それこそが、ビタミンCの
働きをサポートする、
VIEOTYからの答えです。
序章：「ビタミンC」という
希望と、見過ごされてきた
“現実”
「ビタミンC」――その言葉は、私たちに透明感*2と輝き、そして若々しいハリへの希望を与えてくれます。
エイジングケア*1において、誰もが知る王様のような存在です。
しかし、その輝かしい働きの裏で、多くの女性が「期待したほどの実感がない」「肌に合わず、ピリピリしてしまった」という“現実”に直面してきたことも、私は知っています。
なぜ、希望と現実の間に、このようなギャップが生まれてしまうのでしょうか。
その答えは、ビタミンCという成分が、ダイヤモンドの原石のように、そのままでは輝けない繊細で不安定な性質を持っていること。
そして、その原石をいかに磨き上げ、あなたの肌に届けるかという「誘導体」という名のカッティング技術への理解が、これまであまり語られてこなかったことにあります。
このコラムでは、その複雑で、しかし極めて重要な「ビタミンC誘導体」の世界へ、あなたをご案内します。
第一章：【知識編】
なぜ“ただのビタミンC”ではダメ？
「誘導体」という発明
純粋なビタミンC（ピュアビタミンC*3やアスコルビン酸とも呼ばれます）は、非常にパワフルな成分です。
しかし、同時に「光・熱・酸素に非常に弱い」「水に溶けるとすぐに壊れてしまう」「肌への刺激が強い」という、致命的な弱点を3つも抱えています。
化粧品に配合しても、あなたの肌に届く前にその力を失ってしまったり、肌トラブルの原因になったりすることがほとんどでした。
この課題を克服するために生まれたのが、ビタミンCの構造の一部を変化させ、安定性を劇的に高めた「ビタミンC誘導体」*4です。
誘導体は、肌の角質層になじんでから、皮膚に存在する酵素の働きによってゆっくりとビタミンCへと変化します。
これにより、成分を安定的に、かつ優しく肌に届けることが可能になったのです。
【専門知識】
ビタミンC誘導体の3つのタイプ
ビタミンC誘導体の3つのタイプ
現在、その特性によって主に3つのタイプに分けられます。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 水溶性*5 | 水に溶けやすい。 | ・働きが速いと言われる・皮脂とのバランスを整える働きが期待できる | ・乾燥を感じやすい・刺激が強めなものもある |
| 油溶性*6 | 油に溶けやすい。角質層へのなじみやすさと持続性に優れる。 | ・角質層へのなじみが良く、すみずみまで届きやすい・保湿力があり、乾燥しにくい
・刺激がマイルド |
・働きは比較的穏やか |
| 両親媒性(APPS)*7 | 水と油の両方の性質を持つ。 | ・水溶性と油溶性の長所を併せ持つ・非常に高い角質層へのなじみやすさ | ・成分が非常に高価・安定性が低く、製品化が難しい |
大切なのは、どれが一番優れているか、ではありません。
それぞれに個性と得意分野があり、あなたの肌質と、ケアのどの段階で使いたいかによって、最適な「型」は全く異なるということです。
第二章：【開発秘話】
VIEOTYが「適材適所」の
ビタミンC戦略に
行き着いた理由
「私が目指したのは、かつての自分のように、乾燥や刺激に悩む50代の肌でも、毎日安心して使えて、かつ確かな手応えを感じられることでした。」
試行錯誤の末に
たどり着いた「適材適所」
たどり着いた「適材適所」
その想いを胸に、私は数多くのビタミンC誘導体をテストしました。
働きが速い水溶性は魅力的ですが、乾燥しがちな50代の肌には、時に潤いを奪いすぎてしまう懸念があります。
最新のAPPSは素晴らしい成分ですが、その繊細さと価格の高さから、毎日贅沢に使える製品にするには課題がありました。
試行錯誤の末にたどり着いた結論は、「一つの型に固執するのではなく、ケアのステップごとに最適な型を配置する『適材適所』の思想」でした。
それはまるで、美のフルコースを組み立てるシェフのように。
前菜には食欲をそそる爽やかな一皿を、メインディッシュにはじっくりと味わう深みのある一皿を提供する。
その緻密な設計思想こそが、お客様の肌で最高のパフォーマンスをサポートするための、本質的なアプローチだと確信したのです。
この記事で語られるビタミンC戦略は、肌だけでなく心まで満たすというホリスティックなケアの一部です。この緻密な「美のフルコース」は、肌だけでなく、心まで満たすための設計。その哲学は美しさを内側から育む、心と体のセルフケア大全｜心編にも繋がっています。
第三章：【実践編】
VIEOTY 3STEP ―
ビタミンCの力をサポートする
「フルコース」
VIEOTYの3STEPケアは、この「ビタミンCの適材適所」という哲学を、科学的な連携プレーとして体現しています。
VIEOTY 3STEPによる
「ビタミンCのフルコース」
「ビタミンCのフルコース」
STEP 1：アミューズ（前菜） – 『ハーモニーウォッシュ』
役割： “洗う透明感ケア”
まず、美のフルコースの始まりである洗浄のステップ。ここでは、「アスコルビルグルコシド」*8という、比較的刺激が穏やかで安定性の高い水溶性ビタミンC誘導体を採用しました。
その最大の狙いは、洗い流すという特性を逆手に取り、洗顔と同時に、肌表面のキメを整え、くすみの原因*9となる古い角質や酸化した皮脂にアプローチすることです。さらに、次に使う美容成分の「通り道」を整地し、メインディッシュを味わうための最高の土台を準備します。
STEP 2：メインディッシュ – 『クリーム』
役割： “深く*10届ける、集中ハリ・潤いケア”
すこやかに整えられた土台へ、いよいよ主役の登場です。ここで採用したのが、油溶性ビタミンC誘導体の王様とも言える「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」*11。
皮脂に近い油溶性の性質を持つため、肌なじみが非常に良く、バリア機能に守られた角質層の奥深くまで、じっくりと、そして安定的になじみます。
持続的に肌の内部で働き、ハリを与え、みずみずしい透明感*2のある肌へ導く。これこそが、50代の肌が求める、本質的な手応えです。さらに、この主役の働きをサポートするために、プラセンタエキス*12やバクチオール*13といった名脇役たちも贅沢に配合。複合的な年齢サインに、多角的にアプローチします。
STEP 3：艶めきのデザート – 『ドレスグロウ』
役割： “守りながら育む、仕上げのツヤケア”
そして、この美のフルコースを締めくくるのが、仕上げのバームです。ドレスグロウにも、メインディッシュと同じ油溶性の「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」を配合。
STEP1, 2で育んだ潤いとハリを、保護膜でしっかりと閉じ込め、日中の乾燥や紫外線といった外的刺激から肌を守ります。ただ守るだけではありません。保護している間も、ビタミンCはじっくりと働き続けます。
さらにフラーレン*14やペプチド*15といった成分が、髪のスタイリング、目元・口元の集中保湿、リップケアまでこなし、気品ある艶めきを演出します。
「水溶性で“清め整え”」→「油溶性で“深く育て”」→「油溶性で“守り輝かせる”」。
この緻密に設計されたビタミンCの連携こそが、VIEOTYが単なる製品の寄せ集めではない、一つの完成された「システム」であることの証明なのです。
終章：本質的な美しさは、
「設計思想」で選ぶ時代へ
これからは、個々の成分が持つ「個性」を深く理解し、それらがどのように連携し、相乗効果を生み出すのかという「処方の設計思想」こそが、あなたの美しさを左右します。
VIEOTYの3STEPケアは、まさにその思想を形にしたもの。
髪と肌をトータルで捉え、洗浄から保湿、保護・演出までを一貫して設計することで、これまでにない満足感と、揺るぎない自信をお届けします。
【まとめ】
VIEOTYのビタミンC戦略
- 常識のアップデート：ただのビタミンCではなく、「どの型の誘導体か」が重要。水溶性、油溶性など、それぞれに得意分野があります。
- VIEOTYの哲学「適材適所」：ケアのステップごとに最適な「型」のビタミンC誘導体を配置し、働きをサポートします。
- 緻密な3STEP連携：
- STEP1 ハーモニーウォッシュ：「水溶性」で洗いながらキメを整える。
- STEP2 クリーム：「油溶性」で角質層のすみずみまでなじませ、ハリをサポートする。
- STEP3 ドレスグロウ：「油溶性」で潤いを閉じ込め、日中も守り育てる。
- 新しい選び方：成分名だけでなく、ブランドの「設計思想」で選ぶこと。それこそが、本質的な美しさへの近道です。
※注釈
- エイジングケア：年齢に応じた、ハリと潤いのお手入れのことです。
- 透明感：潤いによる肌印象のことです。
- ピュアビタミンC：「L-アスコルビン酸」とも呼ばれる、化学的な修飾がされていない純粋なビタミンCのこと。
- ビタミンC誘導体：ピュアビタミンCを安定化させ、肌になじみやすく改良した成分の総称。
- 水溶性ビタミンC誘導体：水に溶けやすい性質を持つビタミンC誘導体。アスコルビルグルコシドなどがある。
- 油溶性ビタミンC誘導体：油に溶けやすい性質を持つビタミンC誘導体。テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなどがある。
- 両親媒性ビタミンC誘導体（APPS）：水にも油にもなじむ性質を持つビタミンC誘導体。パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naなどがある。
- アスコルビルグルコシド：水溶性ビタミンC誘導体の一種。比較的安定性が高く、穏やかな働きが特徴。
- くすみの原因：乾燥やキメの乱れ、古い角質による肌印象のことです。
- 浸透／深く：角質層までを指します。
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル：油溶性ビタミンC誘導体の一種。角質層へのなじみやすさに優れる。
- プラセンタエキス：保湿成分として配合しています。
- バクチオール：「次世代レチノール」とも呼ばれ、肌にハリと弾力を与え、滑らかな肌へ導く植物由来成分です。
- フラーレン：製品の酸化防止剤として配合され、肌にハリを与える整肌成分です。
- ペプチド：アセチルデカペプチド-3、オリゴペプチド-20、オリゴペプチド-24など。いずれも整肌・ハリ成分として配合しています。
